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シューベルティアーデ電子版

ピアノ曲全曲演奏会「シューベルトツィクルス」を展開中のピアニスト佐藤卓史がシューベルトについて語る
次回公演詳細

[告知] シューベルトツィクルス第7回「人生の嵐 ―4手のためのピアノ曲―」

シューベルトツィクルス第7回チラシ
2017年6月22日(木)19時開演 東京文化会館小ホール * ゲスト:川島基(ピアノ)
♪序曲 ト短調 D668 * ♪12のドイツ舞曲 D420 ♪8つのエコセーズ D529 ♪12のレントラー D681より 現存する8曲
♪序奏、創作主題に基づく4つの変奏曲とフィナーレ 変ロ長調 D968A * ♪アレグロ・モデラート ハ長調 と アンダンテ イ短調 D968 *
♪アレグロ イ短調 D947(「人生の嵐」) * ♪ロンド イ長調 D951(「大ロンド」) *
一般4,000円/学生2,000円 →チケット購入
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  1. 2017/06/22(木) 19:00:00|
  2. シューベルトツィクルス
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

連弾ソナタ説

はじめまして、
深い研究の成果を拝読して、たいへん勉強になっています。
2楽章のソナタという説を初めて知りました。
4楽章のソナタという説もドイツでは存在するのでしょうか?
もし、そういうものが存在するのならばその詳細情報をお知らせいただければ嬉しいです。
↓は10年以上前に私のホームページに上げたものです。

http://www.cwo.zaq.ne.jp/kawasaki/MusicPot/rendanhtm.htm

  1. 2017/07/12(水) 16:52:55 |
  2. URL |
  3. やすのぶ #-
  4. [ 編集 ]

Re: 連弾ソナタ説

やすのぶ様
お返事遅くなりまして申し訳ありません。
「幻想曲」を分解して再構成しての4楽章ソナタ説、とても興味深く、楽しませていただきました。
作品そのものを見れば極めて説得力のある説だと思います。
第2楽章の主部(ヘ短調)と中間部(嬰ヘ短調)の半音(増1度)関係は、第1楽章(人生の嵐)の第1主題(イ短調)と第2主題(変イ長調)の関係と類似していますし、またこの変イ長調から第2楽章のヘ短調が容易に導けます(平行調)。作品全体の調性配置が有機的に統一されています。
ただし「幻想曲」は1828年5月9日に初演されているわけで、もしも4楽章ソナタとして構成して分解したとすれば、4月までの時点で少なくとも全4楽章の構想が出来上がっていなければならなかったということになります。状況証拠を踏まえるとこの辺りが厳しいところでしょうか・・・。
国内外を問わず、他で聞いたことがないオリジナルな説だと思います。ご教示下さりありがとうございました。
  1. 2018/02/27(火) 20:32:19 |
  2. URL |
  3. Takashi Sato #-
  4. [ 編集 ]

Re: 連弾ソナタ説

ご回答ありがとうございました。

《連弾ソナタイ短調》説というのは、シューベルトをちょっとかじった人なら
誰でも考えそうな説だと思っていたのですが、そうでもないというお答えに
少々驚いております。専門家や学者などは細部に拘泥し過ぎてそういうことが
見えなくなってしまうのかなと思ってしまいます。

ベレンライター版のピアノソナタには、完成作に至るまでのスケッチあるいは
試作も印刷されているというのも1つの事例ですが、
「シューベルトは速筆だから大曲でも構想から完成までの期間はごく短い」
というような従来のイメージは払拭、あるいはそこから脱却するべきだと
思います。

私の個人的妄想ですが、これらの3曲の連弾曲は、ずっと遡って、カロリーネ
への指導の中から生まれた楽想をじっくりとあたためて成長していったの
だと思っています。


  1. 2018/04/20(金) 19:33:24 |
  2. URL |
  3. やすのぶ #-
  4. [ 編集 ]

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