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ピアノ曲全曲演奏会「シューベルトツィクルス」を展開中のピアニスト佐藤卓史がシューベルトについて語る
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メヌエット イ長調 D334 概説

メヌエット イ長調 Menuett A-dur D334
作曲:1815年夏? 出版:1897年
楽譜・・・IMSLP

自筆譜に残された楽器指定の「Fortepiano」という表記から、この作品はおそらく1815年夏頃に作曲されたと推測されている。シューベルトの普段の表記は「Pianoforte」であり、「Fortepiano」を用いたのはこの時期のみだからである。

このメヌエットは既に述べたD91D335とは異なり、トリオを1つしか持たない。舞踏の性格は弱く、おそらくソナタの中間楽章として書かれたメヌエットであろう。主部のメロディーはリート風で、「美しき水車屋の娘」の「水車屋の花」にも似た情緒と優しさが感じられる。トリオ部分は繰り返しを持たず、左手の4分音符の和音の刻みの上にシチリアーノ調の旋律が歌われていく。繊細な和声の変化が美しい。

研究者のエルンスト・ヒルマーはD178のアダージョ ト長調(第1稿第2稿)との関連性を指摘しており、この2作品は同一のソナタに含まれる楽章ではないかと推定している。もしそうだとすると、D178が第2楽章(緩徐楽章)、D334が第3楽章(舞曲楽章)の、4楽章構成のソナタということになる(両端楽章はニ長調?)。ただし根拠は薄く憶測の域を出ない。
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  1. 2015/10/26(月) 19:08:54|
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