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シューベルティアーデ電子版

ピアノ曲全曲演奏会「シューベルトツィクルス」を展開中のピアニスト佐藤卓史がシューベルトについて語る
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2つのメヌエット D91 概説

2つのメヌエット Zwei Menuette mit je zwei Trios D91
作曲:1813年11月22日 出版:1956年

「メヌエット」は、シューベルトが手がけた舞曲の中で歴史的に最も古い部類に入る。
ルイ14世時代のフランス王宮で盛んに踊られた中庸な3拍子の舞曲であり、バロックの舞踏組曲を経て、交響曲やソナタの中間楽章として古典派の時代まで命脈を保った。
シューベルトのピアノ独奏のためのメヌエットは、すべて1816年以前に書かれたものである。

シューベルトの初期のメヌエットは、2つのトリオ(中間部)を伴うABACAという特徴的な形式をとる。
それぞれ2つのトリオをもつD91の2曲は、まるでモーツァルトのような古典的な趣のメヌエットである。

第1曲 ニ長調は16分音符の活発なアウフタクトで始まる軽快な主部、なめらかなメロディーがオクターヴで歌われるイ長調の第1トリオ、バスの保続を伴う第2トリオからなる。
第2曲 イ長調の主部はより断定的、オーケストラ的な曲調で、いくぶん民謡風でのどかな第1トリオ、表情豊かな変化和音が美しい第2トリオがこれに続く。
2曲とも、主部・第1トリオ・第2トリオの各部分は16小節で、8小節ごとに繰り返し記号が付されている。この厳格な小節構造から鑑みて、実際の舞踏の伴奏を目的として書かれた可能性が高い。

ちなみにベルリン国立図書館に収蔵されている自筆譜のタイトルは「4つのメヌエット」と記されており、この他に更に2曲のメヌエットが作曲されたと推測されるが、第3曲・第4曲の所在は確認されていない。
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  1. 2015/10/25(日) 22:37:59|
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