シューベルティアーデ電子版

ピアノ曲全曲演奏会「シューベルトツィクルス」を展開中のピアニスト佐藤卓史がシューベルトについて語る
次回公演詳細

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[告知] シューベルトツィクルス第7回「人生の嵐 ―4手のためのピアノ曲―」

シューベルトツィクルス第7回チラシ
2017年6月22日(木)19時開演 東京文化会館小ホール * ゲスト:川島基(ピアノ)
♪序曲 ト短調 D668 * ♪12のドイツ舞曲 D420 ♪8つのエコセーズ D529 ♪12のレントラー D681より 現存する8曲
♪序奏、創作主題に基づく4つの変奏曲とフィナーレ 変ロ長調 D968A * ♪アレグロ・モデラート ハ長調 と アンダンテ イ短調 D968 *
♪アレグロ イ短調 D947(「人生の嵐」) * ♪ロンド イ長調 D951(「大ロンド」) *
一般4,000円/学生2,000円 →チケット購入
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  1. 2017/06/22(木) 19:00:00|
  2. シューベルトツィクルス
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12のレントラー D681 概説

12のレントラー Zwölf Ländler D681 (第5~12曲のみ現存)
作曲:1815年頃 出版:1930年

(舞曲の種類)
(舞曲の分類)

D681の舞曲集の自筆譜はパリ国立高等音楽院の図書館に収められているが、最初の1枚は散逸したとみられ、第5曲から第12曲までの番号が振られた8曲だけが残されている。そのため端的に「8つのレントラー」と表記されることも多いが、今回はあくまで曲集の途中から演奏するという意味で「12のレントラーより」の表記を採った。
自筆譜の書法から1815年頃の作品と考えられている。各曲は変ロ長調・変ホ長調・変イ長調といったフラット系の調性をとり、初期の舞曲の常として構造はすべてB(二部形式)である。

5. 変ホ長調 ワルツ型メヌエット型
 1小節目のジグザグ音型と、2小節目以降の2拍目の2分音符に付けられたアクセントが楽しい。B部分では伴奏型がメヌエット型に変化し、アクセントは3拍目に移動する。
6. 変ロ長調 ワルツ型
 跳躍の多いメロディーラインはレントラー風。
7. 変ホ長調 ワルツ型
 伴奏型は1拍目を欠くワルツ型。アウフタクトを伴う2小節のフレーズが繰り返され、どこか古典的な趣。
8. 変イ長調 ドイツ舞曲型ワルツ型
 目を引くのはA部分の「mit dem Pedal」(ペダルを使って)、B部分の「ohne Pedal」(ペダルなしで)という指示である。ペダルの有無でAとBの響きの対比を意図した、非常に珍しい意欲的な書き込みである。A部分は荒々しい和音連打のドイツ舞曲型だが、B部分は軽やかなワルツ型に。共通するのは2拍のモティーフが連続するヘミオラ風のリズムの面白さである。
9. 変イ長調 その他
 第8曲~第10曲の変イ長調の3曲は通奏可能なように工夫されている。逆付点のリズムと、左手上声のメロディーのハモりが印象的。
10. 変イ長調 その他+ワルツ型
 属九の和音から始まるやや扇情的な表情。そして16分休符を伴う分散和音音型がチャーミングである。
11. 変ホ長調 その他+ワルツ型
 滑らかに下降する半音階のモティーフは、第9曲同様左手の3度で重ねられる。B部分は感傷的なII度調の借用ドミナントで始まる。
12. 変ロ長調 ドイツ舞曲型(変形)
 一転して威勢の良い舞曲。右手の無窮動の8分音符は4個(2拍)ずつの音型を繰り返し、ショパンの「小犬のワルツ」のような遊戯的な躍動感をもたらす。
  1. 2017/06/13(火) 23:58:53|
  2. 楽曲について
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